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10月8日は先輩の結婚式、それまでに東京に一度戻らなければならない。
今回の目的は山陰の建築を見てから京都北部の修士論文に関係する 神社を見てくること。時間があれば福井まで足を延ばしたい。 そこで見たいところをリストアップしてみる。 出雲を基点として西から順にスタートすると… ①出雲大社 (島根) ②神魂神社 (島根) ③清水寺 (島根) ④三佛寺投入堂 (鳥取) ⑤不動院岩屋堂 (鳥取) ⑥大神山神社 (鳥取) ⑦日吉神社本殿 (京都) ⑧倭文神社本殿 (京都) ⑨光明寺(京都) ⑩明通寺 (福井) ⑪大滝神社 (福井) の10ヶ所なった。家を出発できるのが5日だったので6日だけで 島根~鳥取を回り7日に京都~福井を回ることとした。 かなりのハードスケジュール。 5日の夜、小倉駅から夜行バスに乗り、神在月の出雲を目指す。 建築士研究室に所属しているのにこの建物を見てないうちは全然話にならん… そういう風に僕が勝手に考える建物はいくつかあるが、その中に今回の出雲大社と 三佛寺投入堂は入ると考えていた。でも山陰は陸の孤島?なかなか行く機会が 今までなかった。今回が最初で最後のチャンスかもしれない。 早朝、寒さで目が覚めた。毛布から手を出し、カーテンをめくると、そこには 深い霧が広がっていた。あまりの深さに神々しさというか怖さを感じた。 「さすが神在月の出雲」と、鳥肌がたった(ただの寒さ?)。 そんな深い霧から抜け出したとき、以外にも目的地の出雲市駅はすぐだった。 6時前に到着、事前に調べていたバスの時間までまだかなりある。 ええぃ時が惜しい!ってことでタクシーに飛び乗った。 「大社までお願いします」「わかりました」…「どちらからいらしたんですか?」 「東京からです」 「下関やん!」とか思いながらも2380円分走って出雲に到着。 このときは大社に会いたい一心で何とも思わなかったが… 一人でこんなにタクシーに乗ったのは初めてだった。高っ! 到着してから早速カメラを撮り出し数枚。今回はCanon PowerShotS40、 研究室のPanasonic Lumix(結構古いモデル) 、そしてCanon AutoboyS。 一眼レフは重いので今回は投入を見送った。 やっぱこういうハードな旅にはカメラは軽くて簡単なのがいいね。最近強く思う。 PowerShotS40はもう買ってからだいぶたってくたびれているけど、 よく写るので好きなカメラである。Autoboyもよく写ルンです! フイルムでの保存はやはり大事にしたい。 朝日が入る前の境内の空気はひんやりと澄み、神事の声が境内に響く出雲大社は 神在月にふさわしくとても神々しかった。お参りを済ましてから本殿が見える位置に行く。 でかい!こんなにでかいとは…でかさに圧倒されてしまった。 それでも昔の半分しかないと考えると昔の本殿は信じ難い。 本当はいけないんだろうけど本殿の回りをくるくる2周半、境内で朝日を感じた。 昨晩まで雨が降っていたのだが、その日は僕の訪問を歓迎してくれるかのように 朝日が光り輝き、まだ湿っている桧皮の屋根は美しかった。 残念ながら朝早すぎて出雲大社庁の舎は空いてなかった。 鳩がいっぱいとまっていた。 朝から強烈なものを見てかなり興奮したが、時間がないので足早に大社を去る。 境内をでての参道のすぐ左側にたくさんの模型をおいてある所も見つけたけどそこも 空いていなかった。早く来すぎるのも問題だな。 …帰りは一畑電鉄で。かわいいファサードの駅に、なかなかいい雰囲気の電車。 朝ということもあり高校生が多かった。右手に出雲ドームを見た後、 「川跡」という駅で乗り換え、出発点の出雲市駅まで戻った。 出雲市駅から山陰線で松江まで。(出雲市駅8時2分発~松江駅9時14分着) 松江駅前の「マツダレンタカー」でマツダなのにダイハツのブーンを借りた。 まぁ燃費よけりゃなんでもいいんだが。 ここから目指すは神魂神社、清水寺、三仏寺…車がないととてもじゃないが 回ることができない不便なところにある。12時間の契約を交わしいざ、出発! …いつもレンタ借りる時思うんだけど乗ったらまず最初にナビを設定したいのに、 店員さんは出発してくれるまで見送ってくれるから早く出発しなきゃと 気を使って右も左もわからぬまま発進しなきゃならない。 あれはほっといてほしいなぁと思う。まぁ今回も丁寧に見送ってくれました。 15分も走ったかな。神魂神社に到着。 出雲といい神魂といい建築史の「いろはのい!」の建物?だから鳥肌立ちまくり。 出雲大社より小さいが(それでもでかい)現存最古の大社造の本殿は シンプルながら力強さを感じた。出雲大社の境内は確かに神々しかったが、 神魂神社のほうが建物を本当に間近で見ることができ感動が強かった。 本殿内部が撮られた絵葉書を買って次の目的地へ。 次の目的地清水寺は安来市にある。このお寺は日本で唯一、三重塔が最上層まで 解放されておりこの旅の大きな目的の一つとしていた。 清水寺に到着すると麓の駐車場が明らかに地元の軽や軽トラで満車だったので 思いっきり路駐して石段を駆け上った。瓦葺の三重塔は境内の一番奥にあった。 塔の下までやってきて異変に気づく。誰もいないし開いてさえいない。 わざわざ来たのにと、ドアを押しても引いてもびくともしなかった。 あれ~と思いながらちょっと下ったところにある本堂で坊さんに聞くと、 なんと土日祝日しか開けていないそうだ…残念。 塔について少し触れる。 清水寺三重塔は本瓦葺、細部は大体和様、島根県指定文化財。 山陰地方唯一の塔というのは貴重だがプロポーションはあまりいい塔とはいえない。 凹んでても仕方がないので次へ。 だがこの時点で既に「不動院岩屋堂」はあきらめ、三仏寺に全力を注ぐこととした。 大神山神社も行く途中にあるがまず、何がなんでも投入堂は見ておきたいので それを優先!さてかっとばしや!と思ったら国道9号線はトラックが多くて それもできず。ようやく三仏寺に着いたのは2時過ぎだった。 やった間に合ったと思って駐車場から歩いていると嫌な看板が… 「ぶんけんきょう」 うわ~また(泣)。 (財)文化財建造物保存技術協会は兵庫(酒見寺)に行った時も静岡(浅間神社)に 行った時も、極めつけは法隆寺の伝法堂まで(修理)をしていて 見ることができなかった。(兵庫の時はゴリ押しして現場を見せてもらったが) 僕が建築を見に行くとなぜか修理していて覆屋に覆われ見えないイメージが強い。 まさか投入堂も!なんてドキドキしながら拝観料を払う際に受付の若い兄ちゃんに 聞くと、投入堂は修理していなかったのでホット胸をなでおろす。 僕が行った時は文殊堂という投入堂のちょっと手前の建物を修理していた。 さて麓の建物には目もくれず、ってかもうその時は投入堂しか見えなかった。 すぐさま奥の院入口の受付へ。昨年卒業して言った先輩から、奥の院に入山する時は 氏名と住所、入山時間を書かされると聞いていたが本当に書かされた。 さらに 「一人の方は電話番号も書いてください」 「わかりました。携帯でいいですか?」 「いえ、なにかあったとき絶対連絡とれる番号にしてください。」 「・・・はい」てな会話。 おっちゃんおどかすなよ~とか思いながらさらさらと書き、いざ投入堂ツアー出発! …投入堂への道のりは信じ難かった。 写真も撮ったけど行く人の為のお楽しみとしてあえて載せない。 とにかく信じ難い角度。道とは思えない。 普通に木の根っこに捕まって登った。 降りてくるおばさんが足がガクガク震え、泣いていた。 落ちたら死ぬ。本気で思った。 前日まで雨だったのでぬかるんだ地面に何度転びそうになったか。 実際泥だらけのおばちゃんもいた。 文殊堂 残念ながら修理中 地蔵堂 恐ろしいほど眺めが良い そこから鐘楼堂、納経堂、観音堂を経て、 やった~! 夢にまで見た投入堂。もう言葉では言い表せません。とにかく行くべし。 建築と自然(本当の)との調和を考えた時、懸造ってのはその極限だと思う。 竜岩寺奥院礼堂の時も同じことを書いたが、なぜこんなところに建てたのか、 誰が?どうやって?なんのために?投入堂はそんな問題を超越している。 そのすべてが信じ難い。言葉にできません。見に行ってください。 あぁ、就職先をメーカーにして後悔、後悔、大後悔・・・ この建物を前にして、これほど後悔したことはなかった。 あとで調べたら僕は一人で45分も投入堂の前にいたらしい。 崖をよじ登っていろいろな角度から眺めた。写真もいっぱい撮った。 おばちゃんの集団に写真も頼まれたて撮ってあげたし僕も撮ってもらった。 大体どこの建築見に行っても自分を撮ってもらうってことはなかったのだけど、 さすがにここはちょっと記念に。ここはいいよ。行く価値あり!是非行ってみて! 受付のおじちゃんと別れ、車に戻った時にはもう4時半だった。 予定ではここから松江までレンタを返しに行ってそこから鳥取市まで移動。 となるとあまりゆっくりしていられないということで松江までの道を急いだ。 見逃した2ヶ所はぜひまた来たいと誓って。 そこからなんだかんだかかってなんとかガソリンもいれ(2010円) 20時前にレンタカーを返却。その日は鳥取市内の漫画喫茶に泊まる予定だった。 事前に調べた情報では鳥取駅の一駅手前の湖山駅というところにあるらしい。 松江駅を20時42分発の汽車に乗り22時半に湖山駅に到着。 ちょっと駅から歩いた道路沿いのカレー屋さんで夕食をとりマン喫に到着。 デジカメから写真データを抜き取り明日の準備を整える。 それにしてもマン喫って便利。パソ使えるからデータも移せるしね。 去年の冬「鬼の奈良ツアー」をやった時には電気屋の売り物のパソコンで 見つからないかドキドキしながらデータ移してたし。あれはこわくてもうできん。 明日はまず隣の鳥取駅までテケテケ→始発で一気に京都入→福井までという はたまた無茶な旅が待っている。明日の用意が整って寝る準備ができた時、 時計は既に2時近かった。でもせっかくマンガがいっぱいあるのに読まないのは もったいないから実家で読みかけだったキン肉マンを、 きりのいいとこまで読んでから寝た。 続く…
by dsm728
| 2005-11-18 18:18
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